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クリスマスイブになった。
お母さんのおそうしきがはじまった。
お母さんは、しんじゃったって。
お父さんがいってた。
もういないんだって。
今日、からだをやいちゃうって。
へんなお父さん。
お母さんはいるのに。
やいちゃったら、ほんとにいなくなっちゃうじゃないか。
だけどぼくは、だまってうなずいた。
でも、ほんとはいやだった。
おそうしきのあいだ、ぼくはお父さんとならんですわった。
きんじょのおばちゃんたちやお母さんのともだちが、いっぱいきている。
みんなないてる。
みんなかなしいんだ。
お母さんがいればかなしくないのに…
ぼくはふと、そとを見た。
すると、あの山が見えた。
お母さんがいってた、キセキのおきる山…
お母さんは、お母さんとぼくがであえたのは、キセキだっていってた。
ぼくはたちあがると、お父さんにトイレにいくといってそとにでた。
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