孤独な黒猫

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――夜風と月明かりだけが唯一、その物体のほてった体をいたわっている。 とある熱帯夜のことです。 黒猫のシィはまだ満ちない月に祈りを捧げておりました。 「お月様お月様、今日も一日ボクは無事でした。おかげさまで今日も一日・・・誠にありがとうございます」 いつものように謝辞を尽くし、黒猫は眠りに就く準備を始めました。
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