第一章、 再会は満員電車で

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まただ。 高橋稔は尻のあたりをモゾモゾする手から逃れようと体をひねった……つもりが朝の通勤ラッシュ時の満員電車は稔が身動きをするのを許さず、かえって微妙なラインに手が侵入するのを許してしまった。 何てことだ……。 犯人は分かっている。 一見地味な四十ぐらいのおばさんである。
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