第一章、 再会は満員電車で

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停車駅で降りたのは数えられるほどわずかな乗客だけだった。 人気のなくなったプラットホームに背の高い青年の姿は目立っていた。 稔はすぐにその青年がおばさんを捕まえてくれた人だということが分かった。 青年の右手はおばさんの手首を掴んだままだったからだ。
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