第一章、 再会は満員電車で

11/46
前へ
/452ページ
次へ
知っていた、と言うほど深い知り合いではないから、正確に言えば会ったことがあるというのが本当のところだ。 「君も降りてきたのか」 青年の声は顔からは想像できないほど低く、そして耳にやさしく響いた。 「お礼が言いたくて……どうもありがとうございました」
/452ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1703人が本棚に入れています
本棚に追加