第一章、 再会は満員電車で

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「いや、たいしたことじゃないから。それより、この人、どうしたらいいかな? 警察に届けた方がいいと思う?」 警察、という単語にそれまで暴れていたおばさんの顔色が変わった。 「なによぉ! 抵抗しないほうが悪いんじゃないのよぉ」 勝手な言い草に腹が立ったが、稔にしてもそこまで話を大事にしたいとは思っていなかった。
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