プロローグ、忘れられない出会い

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「えっと……君は……」 誰、と聞く前にその女の子は俺の胸に顔を沈めて泣き出した。 「ママ、ママ、ママ、ママ……あいたかった」 泣きじゃくる幼い女の子の存在だけでもパニックに陥るのに充分過ぎるぐらいなのに、ママ、と呼ばれているのがどうやら自分だということに俺は混乱してしまった。 俺は混乱しながら周囲を見回した。 やっぱり、俺しかしない。 って……事はやはり、この子がママと呼んでいるのは俺?
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