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「いつまでやってんのー」
「……」
「ねぇねぇ」
「……」
久しぶりに会ったのにも関わらず
俺は1人でゲームに夢中だった。
君の声に耳を貸す暇もないぐらいに。
だってなっかなか
倒せへんねんもん、こいつ
だから気付いた時には
そばに君はいなくて。
慌てて部屋を見渡すと
すみっこの方で俺に背を向けて
下を向きながら体育座りしていた。
その姿が可愛くて思わず名を呼んで
後ろから抱きついた。
けど、反応を示さない君。
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