ラスボス<君

2/7
16人が本棚に入れています
本棚に追加
/232ページ
           「いつまでやってんのー」    「……」    「ねぇねぇ」    「……」              久しぶりに会ったのにも関わらず    俺は1人でゲームに夢中だった。    君の声に耳を貸す暇もないぐらいに。      だってなっかなか    倒せへんねんもん、こいつ                      だから気付いた時には    そばに君はいなくて。      慌てて部屋を見渡すと    すみっこの方で俺に背を向けて    下を向きながら体育座りしていた。                  その姿が可愛くて思わず名を呼んで    後ろから抱きついた。            けど、反応を示さない君。      
/232ページ

最初のコメントを投稿しよう!