嫌なものは嫌だ!!

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 さっきから頭が痛い。  ロキを追い出すために少々怒鳴りすぎたせいで血圧でも上がったかな。  俺はなんとか起き上がり、洗い物の続きに取り掛かろうとした。その時 「……痛!」  頭に響く鈍痛、そして言い知れない胸騒ぎ。  ロキが何かしているのか?  そう思った俺は痛みを堪えて玄関へ、ドアのレンズ越しに外を見る。が、そこにロキの姿はなかった。思い過ごしか。  それでも頭痛と胸騒ぎは治まらない。まるで自分の中の誰かが警鐘を鳴らすかの様に。  ふと俺はドアノブに手をかけていた。先程かけた鍵とチェーンを外してから、ゆっくりとドアノブを回し外に出る。  その瞬間。身体を押し潰されるような言い知れない威圧感の様なものがが全身を駆け巡った。  なんだ? この変な感覚は……。  視界が歪み、額から嫌な汗がジワリとにじみ出るのが分かった。  立ってられなくなり、ふらつく様に家の塀にもたれ掛かる。  気を抜けばそのまま卒倒してまいそうな中、その大きな力が市街地から感じるものだと突き止めた。  何故だろう。理由はわからないけど行かなきゃいけない気がする。  気がつくと俺は一歩ずつ、市街地に向けて歩きだしていた。
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