悲しいすれ違い…

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主人を愛し続けて来た今まで… そして愛して行くことのできないこれから… どんなことが在ろうと、着いて行こうと心に決めて、名前を着けてもらったのに。 その名前を着けた主人様は名前を呼んではくれない… ノラを生きた時には愛を知らなかった。 愛を知って、またノラになる。 愛を知らなかった独りと愛を知ってしまった独りとでは、明日を生きる意味は違う… 僕は人間の5分の1しかない人生を必死に生きようと、愛し続けて行こうと決めて… でも、やっぱり僕は替わりの利くペットでしかなくて… 僕が愛する意味と主人が愛する意味の違いを初めて知った時にはもう遅かった。 明日を生きる意味がそこにはなくて、生きる明日には意味が居なくて、今日を生きる意味さえ僕の心には無かったよ。 ねぇ、あなたはもう名前を呼んではくれないの?
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