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『あぁ~あいつすんげぇ泣いてたわぁ(笑)。ウケるわぁ(笑)。』 笑いを堪えきれない俺を見て。苦笑いを浮かべてる横のやつ。粟田健児。 『櫂は本当最悪なやつだよなぁ~未奈ちゃんかわいくて性格だっていいのにかわいそうだわぁ~』 健児はもったいないという顔で俺を見る。 『知るかよ(笑)。ミスコンNo1だとかそんなん関係ねぇわぁ。俺は必要なかったら捨てるんだっよっと。』 ポーンと空き缶を蹴飛ばしてまた笑う。未奈はうちの高校1の誰もが羨む女だった。 俺の必要は第一は金。それと面倒くさくない女。あとは俺の望み通りに動く女なら言う事なし。 『まぁ俺が本気になる女なんていねぇよ(笑)。』 健児の腕を軽く殴って言った。 『あぁ~あどっかの誰かさんこいつに純愛ってやつを教えてやってくださいよ。』 健児が俺にわざと聞こえるように肩をさすりながらつぶやいた。
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