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『何さっきから笑ってるの？』
２人の前に現れたのは山下麻衣。
昔から俺と健児と麻衣と…あともう一人。
『俺だけ仲間はずれはやめろよぉ』
精一杯走ってきたのは室井一平。こいつを含め四人はとても仲が良い。何をするのも一緒の四人。
『あんたトロいんだって,このノロ平。』
麻衣が一平をからかう。
『うるせぇよバァカ。』
一平も負けじと言い返す。
２人はいつもこんな感じ。
『てか櫂～あんた未奈と一緒じゃなかったの？』
『あぁ～未奈とは別れてきたよん！』
麻衣にＶサインを向ける。
『はぁ～！？あんた何考えてんの？？バカじゃない？いやこいつはバカだ！だいたい………』
また始まった。麻衣はいつも俺を説教する。
それを見てる健児と一平に目で助けを求めたが笑ってるだけで助けてくれそうにない。
『ちょっとあんた聞いてんの！？』
『はい！しっかり！』
『だから………』
これはとうぶん終わりそうにないわぁ。俺は苦笑い。健児と一平も飽きてきた様子。
そんな四人を久しぶりに見た真っ赤な夕日が包んでいった。
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