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‥キーンコーンカーンコーン‥
今日のダルい学校もやっと終わった。
『なぁなぁ櫂さん櫂さんもうすぐ夏休みだぜぇ~!』
ハイテンションな健児。健児は長期の休みが大好き。いつも仲良し四人の遊びの計画立てるのもこいつの仕事。
『そぉだぁね~。その前にあんた遊んでくれる彼女くらい作りなさいよ(笑)。』
横の麻衣が笑って言う。
『はぁ~!?お前に言ってねぇよぉ~だ。お前の方こそ彼氏作れっつうのぉ!おっ!?なんなら俺がなってやろうかぁ?(笑)』
からかう健児にちょっと頬が赤くなる麻衣。
『バ…カ!バカバカ!あんたなんてこっちがお断り!』
麻衣は服の裾を強く握って言った。
‥なぁんだもう結果出てんじゃん。麻衣分かりやすっ(笑)‥
思わず吹き出しそうになる俺。健児は気付いてないようなので気づくまでほっとこうと思った。まぁ鈍感だから気づくかわからないけど。
『櫂~俺さぁ麻衣の事好きかもしんねぇ…』
恥ずかしそうにでも真剣な顔で一ヶ月前に俺に言ってきた健児を思いだしてまた笑いを堪えるのが必死になった。
でも正直…俺にとって『好きって何っ?』って感じ。
『また俺一人ぼっちじゃん。』
一平が頬を膨らまして言った。
『はいはい。一平ちゃんは俺と遊んでようねぇ~』
俺は健児に頑張れと俺達2人しか分からない合図をして2人にした。
好きとか分からないけど親友を素直に応援したかった。
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