3人が本棚に入れています
本棚に追加
正体
光が
「でも夢みたい!王子様みたいな翔一さんが来てくれて!!」
「そんなことないよ。勝手に邪魔してごめんね?」
翔一が優しく言ったが、友矢は冷やかに
「こいつが王子様かよ。まだ俺の方がマシだな」
と言って女子たちに殴り倒されたのは言うまでもない。
翌日、私は体調を崩して寝込んでしまった。
そんな私に翔一が看病してくれて、嬉しさとカッコよさに惚れ惚れして何回も抱き着いてしまった。
翔一は背が高くておっきくてとても温かかった。
「そんなにくっついたら、僕に熱が移っちゃうよ」
なんて微笑してる姿。
(きゃぁあああー!かっこぉいいぃー!)
と心中で叫びながら興奮してる私。
はっと我に返ると玄関に香矢と友矢が…
「ふーん、そうかそうか。莉久は翔一がそぉーんなに好きなんだな」
と少し怒った友矢を
「そんなこと言わなくても」
と宥める香矢。
「二人ともかっこいいってば!」
からかう私。
そこに様子を聞き付けてバタバタと駆けて光と瑠璃が来た。
最初のコメントを投稿しよう!