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  「僕は…空じゃ…」   混乱の中僕が発した言葉はあまりにも小さすぎて少女には届かなかったらしく、少女は言葉を続けた。   「丁度一週間後がクリスマスだから…その日に、とびきり素敵に殺してあげるわ。」   少女は笑顔で言った。 しかし僕には笑っているように見えなくて、その笑顔が怖い気がした。 混乱していた中やっと理解出来たのは、 僕がクリスマスに少女に殺されてしまうということだけだった。    
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