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(王の間)
???
「王様、報告します。先程『ゼン』の最終調整が完了致しました❗」
ソルゾーン
「そうか、フハハハハ❗マルレラ、よくやった。早速みてみたいのだが?」
マルレラ
「はい、準備は整っております。第一研究所前の闘技場へお越し下さい。」
ソルゾーン
「うむ。」
(闘技場)
中央で魔人が2人戦っている。一方は翼が生えていて尖った爪、牙があり全身が赤い毛で覆われている。もう一方は全身に漆黒の鎧を身にまとい、顔は兜で隠れていて、手には大きな剣を持っている。翼の生えた魔人が空に飛び上がり、そこから急降下して相手に向かって突撃した。だが剣を持った魔人は相手を剣で受け止め、そのまま振り抜いた。
「ギヤャャャャャー‼」 獣のような悲鳴を上げて翼の魔人は絶命した。その時、マルレラとソルゾーンが闘技場に到着した マルレラ 「王様、こちらでございます。」
ソルゾーン
「なるほど、あそこにいる者が我が軍にいた100人の雑兵の中から勝ち抜いた強者か❗」
マルレラ
「左様でございます。百人いた魔人達をトーナメント形式で闘わせ、見事その頂点に立ったのです。」
マルレラ
「そなた、こちらへ参れ❗」
マルレラの命令を受けてその魔人はソルゾーンの前にきて、ひれ伏した。ソルゾーン
「よくぞ、勝ち抜いた❗お前は何という名だ?」
ハン
「ハンと申します。」
ソルゾーン
「ハンよ、お前には今からある者と闘ってもらう、お前が勝った暁には第一級魔人に昇級させてやろう」
マルレラ 「お、王様‼お待ち下さい、いくら何でも最上級の第一級魔人にするなんて…」 ソルゾーン 「慌てるなマルレラ❗勝てばの話だ。ハン、お前は何も気にせず闘えばよいのだ」 ハン
「はっ❗承知しました」
マルレラ
「では、闘いの準備をせい❗」
マルレラに促されてハンはまた闘技場の中央へと戻った、と同時に二人の魔人が人1人が入るぐらいの青いカプセルを運んできた。
マルレラ
「ハンの前までゼンを運べ❗」
魔人A、B
「はっ❗」
青いカプセルを闘技場の中央のハンの前までまで移動させると、二人の魔人は闘技場を退出した。
ソルゾーン
「ハンよ、準備はいいか?」
ハン
「…」(既に戦闘態勢に入っている)
すると、マルレラはおもむろにポケットからスイッチのようなものを取り出した。 マルレラ
「ゆくぞ、ゼン始動‼」
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