失敗作

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「研究ばかりしていたお前が、戦闘なんか出来るのか?」「ハンよ、分かっておらぬようじゃな?先程のワシの攻撃を見て分からぬか?確かにワシは研究しかしてきておらん、戦闘兵器のな‼王様の勅命をうけて、今までそこにいる『ゼン』を造ってきた…だがそれと同時に非力なワシでも強大な破壊力が出せるような兵器もつくっていたのだ、そして、『ゼン』完成の直前にこいつは完成した。いつかワシも自分の身は自分の身で守らねばならぬと考えていたのじゃ。まさかこんな形でこいつを使う事になるとは思わなかったが…。」「そうか、わかったぞ‼ゼンに逃げられ、私にも裏切られた、そして、自ら追っ手としてここへきた…それから導き出される答えはただ1つ、もしここでゼンに逃げられると、お前はソルゾーンに消される、間違ってるか?」「……。」「図星か。」「う、うるさいっ‼貴様をなんぞ八つ裂きにしてくれるわぁ‼」そう言うと、コックピットのような所に戻っていった。「ゼン、今のうちに逃げるしかない❗俺はコイツをここで食い止める❗いいか?今から俺はお前を剣の衝撃波で吹っ飛ばす、どこまで行くかわからないが走るよりは遠くへ行くはずだ。」ゼンはずっと黙っていた。すると、マルレラがコックピットのような所に乗り込み、今にも動き出そうとしていた。「ゼン❗時間がない、行くぞ❗」ハンはゼンをマルレラがいる場所とは反対向きにゼン立たせ、その前に立ち、背中の剣をぬいて、自分の顔の前にかざした。「シス・インパクト‼」剣から眩い光と共に、衝撃波が起きた。ゼンの身体は森で一番高い木より遥か高く、遠くへ飛ばされた。すると、それに気づいたマルレラが「貴様‼小賢しい真似をしおって‼」と言って、ゼンが飛ばされた方角へ行こうとした。そこへ、゚「待て❗ここは俺が通さん❗」とハンが立ちはだかった。「まあよい、ここで貴様を始末してからでも遅くはない❗」「ふんっ❗貴様みたいなザコに始末される程俺は弱くはない、これでも百人を勝ち抜いてきたのだからな❗」「ザコだと⁉もう許さん、くらえっ❗」マルレラはハンに向かってパンチを繰り出した。「ガチィィィィン‼」なんと、ハンは剣でそのパンチを受け止めたのだ。それを見て驚いているマルレラにハンはこう言った「お前こそ勘違いしてるんじゃないか?さっきはゼンがいたから逃げるのが精一杯だったということを‼」
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