-序章-

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前線の拮抗が崩れ、前線の指揮官が討ち取られたりなど状況は敵にとって最悪の状態となった。 更に追い詰めるように横からの騎馬隊の突撃。 後方の将軍が対策を立て迎撃に移ろうとするが 前線の混乱により情報伝達が上手くいかず、突撃を許してしまった。 その状況を天幕からでて将軍が見下ろしている。 「最悪だな。ここまでやるとはな……撤退だ。伝令!」 将軍は後ろに控える伝令に振り向く 「退却の銅鑼を鳴らせ。悔しいが城に退くぞ。」 それから数分後、退却の銅鑼が戦場に鳴り響き敵は背中を向けて逃げて行った。戦闘がまず終わり横から突撃した騎馬隊の大将と先ほど隣にいた男が隊をまとめながらやるべき事をかたずけていく。例えば 「城より二里の所に陣を作るように伝達しといて~」 「了解。工作班に先行させ城より二里の所に陣を増設。急げ!」 はっと二人の騎兵が了解の意を示し走っていく。 こんなのをどんどんと消化していき前線の二人の青年と女と合流する。 「お~生きてたか。良かった良かった。」 「物騒な事言わないでくださいよ大将。あんな奴らに俺達が討ち取られるわけないでしょう。」 ははっと一同は笑い陣が作られる予定の場所まで進む。 その光景は戦闘の後などとは思えないほど和やかなムードであった。
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