-序章-

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無数の怒号と無数の剣檄が響き渡るなか それを見下ろす一軍があった。 その軍は騎馬で編成され、機動を重視し、かつ突撃の威力を高めるため矢じりのような陣形になっている。 その中でも前の方にいる一際目を惹く人達がいた。 「お~お~派手にやってるじゃねぇか!こりゃ戦いがいのありそうな数だなぁおぃ!なぁバン」 馬に乗った紅い鎧を着けた男が下の戦場を見下ろしながら隣に居る眼帯をした男に話を振る。 「大将。陣は整った。後はあんたの号令待ちだ。」 「そか。そんじゃま、一気にかたずけて城を落としますかね。野郎共!遅れんじゃねぇぞ!突撃!」 騎馬に乗った兵士達は一番最初に飛び出した紅い鎧の男に続くように陣を敷いていた高台から駆け降りる。
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