-序章-

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「横から敵襲!騎馬編成です!」 横から攻めて来た騎馬隊の事を知らせるために斥候が将軍に報告した。 将軍はその報告に対し 「旗印は?」 冷静に答えた。 「桜に剣です!」 将軍は軽く思考すると斥候の方を向いた。 「各自に突撃をできるだけ避けるように伝えろ。中に誘い込み騎馬を出させるな。騎馬なんて機動力無くせば良いんだ。やり過ごしたら槍衾(やりぶすま)で囲んで潰せ。」 「はっ。」 そう敬礼すると斥候は早馬を飛ばし部隊に戻った。 「桜に剣か……」 そう将軍は呟くとタバコを取り出し火をつけ空を仰いだ 「桜は散ってもらわないとな。」 そう呟きくくっと笑う。 その頃、前で戦っている桜に剣の旗印の軍勢は青年一人と同じくらいの女の子が指揮しながら戦っていた。
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