~友人~

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「おい、どうした?」 再び呼びかけましたがやはり反応がありません。 しかし、ここは果たしてYが、なぜ、そして今何をしているのかを知る事が先決と判断して、もう一度呼びかけました。 「どうした?部屋が寒いのか?ストーブ持っていくか?」 するとYは体の向きを変え、部屋のクローゼットを開け、オモムロにこう一言いいました。 「おしっこ」 そして暗がりになんらかの液体が流れる音が響きました。 万事休す。 まさにその言葉がピッタリ当てはまる、そんな事を半泣きで思いながら和室に戻ったYを恨み、拭き掃除をしたのでした。 翌朝、被害の全容が明らかになりましたが、僕の好きな漫画約30冊と会社の書類等が完全にイってました。 その1週間後、Yは同じ事をしました。 しかしそんなアブノーマルプレイをしたYですが、その2年後にさるパーティで総理大臣と記念写真を撮る男に成長しました。 でも20代半ばで「おしっこ」っていうキミは一体なんなんだろう…謎だよY君… かくしてY君とはいまだに暇さえあれば遊びに行っている仲なのでした。
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