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匿う?
んー……なんだろう。
ちょっと状況を整理しよう。
悲鳴が二度聞こえ、妙な破裂音も聞こえて、そっちから女の子が走ってきた。
そして更に18年間幸せを持たなかった俺に、美少女が話し掛けてくる。
つーまーりー。
災難の予感。
「どしたの?」
「もしかすると断った方が良いのかと思って」
「ダメ?」
「まさか」
まあ、こんな美少女と話せるだけで俺には幸運なのだ。
多少の厄介事くらい良いか。
見返りに死ねとか言われたら困るけど。
「ありがと!じゃあ早速お願いね!」
え?お願い?
急に勝手なことを言うと、そういえばまだ名前すら名乗らない女は、テーブルクロスを捲るとその下へ潜り込んだ。
そして、なにやらもぞもぞする女がその動きを止めたとほぼ同時に、広場にも新たな動きがあった。
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