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『なんで俺のことを愛してくれないんだ。俺はいつだって君を深く愛した……君が悪いんだ………愛してくれない君が悪い……』
高崎は愛に対して異常なまでの執着心があった。過去9人の女たちも今回同様、自分のことを愛してくれないという理由だけで殺されていった。
『もう、やめよう…殺すのは……
でも…
でも…あの感覚…大好きな彼女の柔らかい肌にゆっくりナイフを差し込むあの感触…湧き水のように止めどなく溢れる血…彼女が目を見開き‥泣き喚く姿……そのまま彼女と一つになるとき……俺は最高に興奮するんだ………
やっぱり俺って異常なのかな……』
この時、高崎は心に誓った。もう愛した人を殺めないと。頼りなく小さな心に誓ったのだった。
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