僕の12月25日

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息をきらしてツリーまで行くと両手を口元にあてている君がいた。 「遅いよ! おかげで体冷えちゃった」 どうしてこんなにクリスマスが大事かな……僕に女心はよくわからない。 僕はかすかに震える君の手をすぐに握り締めた。本当に冷たくて罪悪感が湧いてくる。 「手。あ、あったかいね……」 少し赤くなった君の顔を見て僕は思わず笑みをこぼした。 「笑ったな? 誰のせいでこんな寒い思いをしたんだろーねー?」 僕はもう一度笑ってから右手を君の肩にそっと置いた。 「…………」 しばらく沈黙の後、僕は目を閉じて唇を重ねた。
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