朝は訪れた

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押し寄せた明るさに一瞬まぶたを閉じたリサだが、自分に抱きついてくる眼前の世界は、何もかもが輝いていると彼女は、信じた 床に膝を置いたリサの前には、靴箱ほどの箱 赤いリボンが巻かれた真っ白い箱 「リサちゃんへ」   リボンをほどく勢いで箱はぐるりと回り、ゴトンという音をたてて床に落ちた   空間、静止 振り向くも、静寂 リサと、ツリーと、光
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