何も無い

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~お昼休憩~   (おっ、またあのサイトからメール来てるぞ。 しかも三件も)   しかし見るメールはどれも似通っていて“色”が無い。   (適当に返事しておこう)   ゆうやはメールを返した。 相手は一様に写メを要求してくる。   (結局顔かよ…)   ゆうや「こんな感じで~す(゚ー゚)💓」   送った写メは他のサイトから拾ってきた見るからに冴えない男の写メ。   (どうせ返信なんか来ないんだろう… さて仕事に戻ろう)         「今日も一日お疲れ様でした!」 「お疲れ様でした!」   一日の仕事が終わった。 携帯を見ればパチンコ屋のメール… そして昼間に写メを送った人から一人だけではあるが、メールが来ていた。   「こんな顔なんだぁ😌💓 そんな自信なさそうに送らないで😁ワラ 私はこんな感じ~😆」   見てみればとても素敵な女性。   早速返信。 互いに軽く自己紹介。 それからゆうやは帰宅をし、悟にメールをしてみた。   (約束だしな…)   ゆうや「ただいまです~(゚ー゚)🎵仕事終わりました💡 悟君は何してました(゙ェ゙*)?❤」   悟「おかえりだお(´・ω・`) 何もしてないおw つか敬語自重w」   返信が早い。 待っていてでもしたのだろうか。   (自重って何だよ… 変な奴だな(笑) こいつはオタクなのか…?(笑) あ、さっきの女の子にもメール返さなきゃ!)   女の子は同じ県に住む同い年のフリーターで、名前は百合というらしい。   そんなこんなで普段の生活とは違って、二人の見知らぬ人とメールを始めた。 その日は時間が経つのがとても早い気がした。
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