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「朝井和希ぃぃぃぃ!」
凄まじい声と足音と同時にこれまた凄まじい勢いで教室のドアが開かれた。そして凄まじい形相で一人の男子を睨む女子が立っていた。彼女の名前は鷺嶋廉花。男なら彼氏にしたい女子ナンバーワンだ。
「決闘だ!昼休みに空手部の道場で待ってるぞ!必ず来い!」
開けた時と同じような勢いでドアが閉められた。
「うひゃ~。廉花ちゃんも毎度懲りねぇなぁ~。行くんだろ、和希?」彼の名前は市川隼人。
「当たり前だ。受けなきゃボコられる」
そう言ったのは朝井和希。背が高く少し栗色かがった髪で切れ長の目、いわゆる美少年だ。
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