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仕事がどんなに忙しくても父はクリスマスと誕生日のお祝いをかかしたことはない。
私の家は父と私の二人暮らしで、母は私が産まれてから少しして病気になり死んだのだと聞いていた。
父はクリスマスはケーキとケンタッキーをいつも買ってくる。
誕生日には父が好きなお寿司、私が好きなピザ、そして何故かコーヒーを用意する。
父に「なぜ毎年同じメニューなの」と聞くと「真夜(私の名前)は嫌かい?」と言うだけ。
そして1番の謎はクリスマスは笑っているのに、誕生日には泣いている。「なんで泣いてるの」と聞いても「幸せだからかな」と言う。
その謎が解けたのは1年前のクリスマスの夜のできごと。
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