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「もう出発されるのですか?よろしければ今日はわが校へお泊まりください。
うちは他の学校と違い、寮も兼ねております。それの部屋は狭いですので、別の部屋を用意致しましょう」
いかがですか?とにこやかに勧める校長に嫌気がさしたのか、微笑むのも止め、
結構。と断ろうとした時、シロが彼のマントを引いてきた。
「僕からも、お願いします。
外はもう暗くなるし、学食はとっても美味しいの。旅のね、準備もしたいから…」
卒業証書を抱き締めたまま嬉しそうに提案されれば、そのシロの様子に再び微笑みを浮かべると、
それではお願いします、とクロスは再び校長に向き直ったのだった。
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