僕が悪かったのだ

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どこの書店にも特設コーナーが作られ、椎名先生の小説がうず高く積まれている。僕の小説は早々に絶版となり、影も形も見当たらない。ブログも荒らされ、連載は打ち切られた。   僕は試しに椎名先生の小説を買い、初めて読んだ。 そして…泣いた。 感動して泣いた。号泣したのだ。主人公があまりにも可哀想だ! なんて可哀想な主人公!怒りすら沸いてくる。 こんな健気な主人公に、ひどい仕打ちをする男がいるのだ❗   「一体なんなんだ、この男は~❗❗❗」 「僕だ❗」
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