なんと素敵な女性なのか

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僕は伊集院光。芸名でもペンネームでもない。本名だ。   僕は某超一流企業に勤めており、将来は明るい。お金もある。話術も巧み。自分で言うのもアレだが、イケメンだし足も長い。当然モテる。 女友達は数えきれないほどいるし、ここ10年間彼女が居なかった時間なんて皆無だ。   更に最近ではブログを始めて小説なんか書いている。今まで知り合った数多くの女性達との恋愛話。これが結構好評で、最近は出版されて本にもなった。当然女性読者ともガンガン知り合うし、更にモテるようになった。   そんなある日、参考のため他の人の恋愛小説を読んでいた時の事だ。ある小説に目が止まる。10ページ前後の本当に短い短編小説。しかし、読み進むうち、僕の全身に衝撃が走った。   なんと…素敵な主人公なのか。   僕はその短編小説の主人公に恋をしてしまったのだ。何度も何度も読み返しているうちに、この小説の作者に興味を持った。こんな素敵な主人公を生み出す女性は一体どんな方なのか…僕はいてもたっても居られなくなり、気付いた時には小説の作者に連絡を取っていた。
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