第一章~記憶の扉の開門~

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「全員につぐ…突入開始まで後1分だ…」   耳につけた無線からナオの声がする…   その瞬間…風がやみ…時が止まった様な錯覚がした…聞こえるのは、自分の心臓の音だけ…   57秒…58秒…59秒…………………60秒…   ガタン!!!!!   第一部隊が、倉庫の正面を突破して中に突入していった…   犯人グループは驚きを隠せないが…銃を手にとり威嚇した…   それを、確認したと同時に第二部隊が真横から突入し…制圧にかかった………  犯人グループは、銃を放つも動揺して狙いがうまく合わない… 人質を見張っていた犯人は女の子に銃を向けて……… 「テメェラ!!ウゴクンジャネェゾ!!!」 と大声で警察官30名に威嚇を放った………   その瞬間を、待っていた………一気にかたをつける為に…テリーは威嚇している犯人の死角から突入し…下段から女の子に向けている銃にむかい蹴りをした…伸ばしていた手に蹴りを入れられた事により銃は上空高くに飛ばされた…  驚きを隠せない犯人はテリーを力ずくで倒そうとするも…横から君の回し蹴りが横顔に決まると気を失った…   「危ないところだったわね」と、君は、笑みを浮かべていた。   犯人達の最後の砦だった人質が奪い返された為に、あっさりと占拠された…   「テリー、その気絶してるやつを連れて行きなさい」と、言いながら女の子につけられた縄をほどく為に、君は女の子に向かっていった… 言われた事を遂行する為に、俺は倉庫の近くに停めてあったパトカーに連れていくために手錠をかけようとしていた…   その瞬間…カラン…と何かが堕ちる音…俺は、音のしたほうを見ると…小さな歯車が堕ちていた…なぜ…こんな所に…?…歯車が…………俺は堕ちていた場所から上をみていった…そこには…犯人達のもう一人の仲間がいたのだ…しかも、拳銃が女の子に銃口が向けられていた…   安堵が倉庫を包む中…  一発の銃声が虚しくもなった……   俺は勢いよく君の方に向かいつつ、だせる限りの声を出して叫んだ…   「「先輩!!!危ない!!!!」」   その声を聞いた途端…あんどが消えてどよめきが襲った…君は、俺の声を聞いた途端女の子をかばい銃撃をまともに、背中に受けた…   「!!!!!!!!!」 「センパイ~!!!!」 哀しくもテリーの声が静寂を打ち破った………
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