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夢を見た   赤い炎に満ちた村と 赤い血に染まった家と 重なる死体の上に佇む少年 がそこに在った   見回したところ その服や雰囲気は現代ではない まるで平安時代辺りに迷い込んだような錯覚に陥った   佇んでいるあの少年がやったのだろうか そう思い声をかけようとした     声が出ない   恐怖だからではない まるで本当はここにいないかのように声が出なかったのだ
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