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父の暴力、家族として機能しているとは言い難いこの状況に、母は疲れ果ててしまったのかもしれないと思った
それでも何も言わずに私を置いて出て行ってしまった事は、中学2年だった私にとっては相当なショックだった
帰ってきた父は母が家を出て行った事実を知り、呆然としていた
そしてたった一言「出て行ったのか」とまるでこうなる事を知っていたかのように、そう小さく呟いた
居間にあるテーブルの前に座り込んでいる父を横目に、私は父に声を掛ける事もなく夕食を作り始めた
出来上がった料理をテーブルに並べると、父と向かい合って座り無言で夕食を食べた
初めてした料理の味はお世辞にもおいしいとは言えなかったが、空腹を満たせればそんな事はどうでも良かった
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