母の記憶

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食事が済むと私はいつものように早々に自分の部屋へと引き上げた そしてその日の夜、父が離婚届を見て、ひとりで泣いていたのを私は知っている 私は見て見ないふりをした 父は父なりに思う事があったのだろう 泣くくらいならなぜもっと母に優しくしなかったのだろうと思った 自業自得だと けれど私は父を責める事はしなかった
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