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夢誘う木漏れ日
詩(ウタ)を詠(ウタ)ってる
詩(シ)も知らぬ私は私じゃなかった
逝く人の心を紡いで神様
来ぬ人の嘆きに涙落とす
いつまでもその場で叫んでも
朱色の花びら散ってた北の深淵
なだらかな言葉に残された
想いの記憶だけは
明日への旅立ち奏でる…
悲しい木に座る少女の精神(ココロ)は
燃え盛る炎に呑み込まれ閉ざす
泣く人の思いを包んで神様
船の軌道巡りて空へと進む
涙色染まった空見れば
緩やかなメロディー濡れてたキミの頬が
なだらかな言葉を忘却(ワス)れても感情の記憶だけは失(キ)えてない……
さよなら微笑み
記憶(オモイデ)を焼き尽して残る残酷
新しく築いてゆく大地(バショ)があるよ
黒蝶(コクチョウ)の舞う紅穹(ソラ)を見上げて
涙色の悲劇似ていたあの時と
いつか居た安らかな夜明けをもう一度手にしたいと
心から願うよ
炎(ヒ)の蝶飛び舞う……
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