ラストスノー

10/24
前へ
/24ページ
次へ
クリスマス当日。 僕の家はしんと静まり返っていた。 僕は部屋にいた。 部屋のカーテンは閉め切っており、窓からの光はなかった。 僕はいつものようにインターホンを押した。 ピンポーン …… ガチャ しばらくしてから、ママが顔を出した。 『…おはよう』 ママの顔には、少し疲れが見えた。 「おはよう。ママ…大丈夫?」 僕はそう声をかけた。 『大丈夫…それに今日はクリスマスよっ♪ご馳走作るから…部屋にいてくれるかしら?』 「うんッ♪」 ガチャ そう言って、インターホン越しの会話が切れた。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加