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外は少し寒かった。
そして何より、騒がしかった。
そして僕は促され、パトカーの中に入ろうとした時だった。
玄関前に人が倒れていた。
怪我をしているのだろうか、洋服が真っ赤に染まっていた。
僕はそれを横目に、パトカーに入ろうとした時だった。
「…マ…マ?」
見覚えのある洋服だった。
僕はその人に近づいた。
「ママッ!?」
そこに倒れていたのは、紛れもなくママだった。
「ママッ!ママッ!」
僕は必死にママに声をかけた。
「……ぁ…」
ママが少し反応した。
「ママッ!誰にやられたのッ!?大丈夫なのッ!?」
ママが顔を上げた。
「ごめん…ね…一緒に…い…て……くっ」
ママは口から血が出ていた。
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