ラストスノー

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『ドウ…カナ…ノ…』 「えっ…?」 誰かの声が聞こえた気がした。 『ドウシテカナシイノ…?』 今度ははっきり聞こえた。 声の主はぬいぐるみだった。 「だって…ママ…が…」 僕はぬいぐるみに話しかけた。 『カワイソウ…』 「君も…悲しいの…?」 『ボクモカナシイヨ…』 ぬいぐるみはそう言った。 「ママは…悪くないのに…」 僕はまた泣いた。 『フクシュウスル?』 「復…讐…?」 可愛いぬいぐるみから出た言葉は恐ろしいものだった。 『ボクダケジャナイヨ。ミンナソウオモッテルヨ』 僕は驚いた。
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