9人が本棚に入れています
本棚に追加
『ドウ…カナ…ノ…』
「えっ…?」
誰かの声が聞こえた気がした。
『ドウシテカナシイノ…?』
今度ははっきり聞こえた。
声の主はぬいぐるみだった。
「だって…ママ…が…」
僕はぬいぐるみに話しかけた。
『カワイソウ…』
「君も…悲しいの…?」
『ボクモカナシイヨ…』
ぬいぐるみはそう言った。
「ママは…悪くないのに…」
僕はまた泣いた。
『フクシュウスル?』
「復…讐…?」
可愛いぬいぐるみから出た言葉は恐ろしいものだった。
『ボクダケジャナイヨ。ミンナソウオモッテルヨ』
僕は驚いた。
最初のコメントを投稿しよう!