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先程まで、くまのぬいぐるみしかいなかったのに、僕のベッドの上にはママが買ってくれたぬいぐるみたちがいた。
『カナシイヨ…』
『クヤシイヨ…』
『カタキヲトロウヨ』
ぬいぐるみたちは口々にそう言う。
『アトハキミダケダヨ…?』
そう言って、くまのぬいぐるみは僕にナイフを渡した。
いつ用意をしたのか不思議で、少し怖かったけど、それよりもぬいぐるみたちが同じ気持ちだった嬉しさの方が大きかった。
僕はナイフを握る。
「復讐は…雪が降った時がいいよ…ママが殺された時のように…アカイユキヲフラセヨウ…」
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