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ある日から 少年は彼女のそばに来て いった。 「ねぇ?本、好きだね?隣、座っていい?」 彼女は、コクリと頭を二回下げ 少年を隣に座らした、 沈黙に近い。二人の日々 でも、それが 普通であり、自然だった。 ある日、ある日少年はこなかった。 彼女は、見ていた本を読み終わり 本棚に手をかけた しかし 少年は、いなかった。 次の日も 次の日も ある日 ある雨の日 彼女は、本棚に本をおき 帰ろうとした。 図書館の玄関に 少年が 額から、血を流しながら 体中に雨を浴びながら 倒れていた、 彼女が 少年のそばに駆け寄った。 彼女が少年に いった 「…どうしたの?」 少年は答えた 「秘密、、っ」 彼女は少年を抱き寄せ 「…バカ、」 「へへ、本、俺も好きなんだ。」 「…そぅ、」 彼女は、少年の額をハンカチで拭いた。 どの物語より 不思議な 彼女は、そんな気がした。
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