プロローグ

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~ターナ王国~ 「次期王女の件ですが・・・」 一人の老人が話を持ち出した 「・・・わかっておる・・・」 「王妃は・・・」 「わかっています」 「次期王女は娘ではなく街の優れた魔法使いにします」 「なんで!?何で私じゃないの!?ねぇお母さん!」 「王女の資格を持つものは白魔術と黒魔術の二つが使えないといけないのよ!」 「しかしお前は白魔術しか使えんではないか!」 「そ、それは・・・」 その日の夜 部屋から声が聞こえる 「なので・・・メイ・・・様・・・を拾い・・・に・・・ては・・・いかがでしょう」 「そうするか・・・」 「声が小さすぎてよく聞き取れないな」 「王家代々の顔に泥を塗りおって!」 「何で・・・生まれてき・・・しら?・・・優秀な子・・・な出来損ない・・・育って」 「!?」 その夜少女は泣いていた声を殺して・・・ そして次の朝、少女は愕然とした 街の掲示板に『メイラは娘ではない』という張り紙が掲示されていた。 「お母さん!あの張り紙はなんなの!?」 「書いてあるとおりです」 「お前はもう私たちの子ではないこの国から出て行け!私たちの顔に泥を塗りおって!」 その日次期王女が姿を消した・・・ 十二個の指輪のひとつを持って
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