†Reality ring†    第Ⅳ章 ~弱みを乗り越えて~

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~ルンSide~ 「キャァァァ!?」 「うっ!」 突然現われた骸骨にコルドが悲鳴をあげるとルンが振り下ろされた剣をレイピアで防いだ その時の衝撃がまだ完治していない傷に響き表情をしかめた 「な、何でこいつらが!?」 (ど、どうしよ!?ルンさんの治療もまだ終わってないのに!?あいつまさかやられたんじゃ・・・?) コルドは声に出しながらルンの治療が終わってないこととキコウが無事かどうかでかなり焦っていた 「わ、私が戦います・・・」 「何考えてるの!?ダメよ!!まだ治療は終わってないのよ!?」 そんな時ルンがレイピアを支えに立ち上がり戦うことを口にした しかしコルドがそれを止めた 「でも私が戦わないと二人ともやられちゃう・・・」 「私が何とかします!!」 「えっ!?」 しかし今この場にまともな戦闘能力を持つ者はルンしかいなかった ルンがレイピアを構えるとコルドが自分が代わりに戦うとルンの前に出た ルンはまさかの言葉に驚きの表情を見せた 「金の魔力よこの手に集え!!ブロンズ!!シルバー!!」 (やっぱり・・・私一人の力じゃ一体を足止めするのが限界・・・) そしてコルドは祈るように両手を組み両手にそれぞれ銅色の魔力と銀色の魔力を宿し骸骨に向け投げつけた しかしそれを受けた骸骨が消えることはなく動きを少し止めるだけだった 「な、何?」 「どうしたの?」 「地面が揺れてキャァァァ!?な、何これ・・・た、高すぎるよ~」 その時コルドの後ろで突如ルンが辺りを見渡すようにキョロキョロと首を動かしていた それに気付きコルドが聞き返しルンが答えた瞬間足元の地面が盛り上がりそのままルンは空高く押し上げられた あまりの高さにルンは目に涙を浮かべていた 「これは・・・」 (よかった・・・死んではないみたいね) ルンを空高く押し上げた物を見てコルドは一安心した それはキコウが地面に押し込んだ金貨だった だがその金貨は人が一人乗れるほどの大きさにまで巨大化していた
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