†Reality ring†    第Ⅳ章 ~弱みを乗り越えて~

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「ルンちゃ~ん!!飛び降りれるか~?」 「む、無理だよ~」 押し上げられたルンにキコウが下から叫び聞いたがルンはブンブンと頭を左右に振り涙目のまま返答を返した 「やわな・・・ちょっと我慢しろよ~」 「えっ!?えっ!?えっえっ!?えぇぇぇぇぇ!?」 自分がもし同じ立場だったら絶対に無理なためルンの返した答えは予想どおりのものだった キコウは一言ルンに声をかけると一枚の金貨を金柱に向け打ち出した そしてその金貨が金柱にぶつかると金柱は徐々にバランスを崩しルンを乗せたまま倒れた 「よっ・・・と!!」 「キ、キコウく~ん」 「ごめんごめん・・・大丈夫か?」 「うん・・・大丈夫」 崩れた金柱から落ちてきたルンを受けとめるとルンは震えた声でキコウに訴えた キコウは謝るとルンの身を心配した ルンは目に溜まった涙を拭きながら返事を返した 「無事だったみたいね・・・」 「コルド!?お前は大丈夫なんか?」 「えぇ私はね」 キコウの目の前に現われたコルドが無事の姿に安心するとキコウは驚きながらもコルドの心配をした 「よかったよかったコルちゃんが無事で」 「リティ?あなたも来ていたの?」 「うん!!」 無事な姿にリティが声をかけるとコルドは若干驚いた表情でリティがいることを尋ねた 「コルド危ない!!」 「え?」 『ガキィィィィィン!!』 その時コルドの背後からダークロードが剣を構え背に向けその剣を振り下ろした それに気付いたキコウは算盤でその剣を防いだ 「いきなり女の子の背後狙うんわないんとちゃうか?」 「そんなことを言っていては不意打ちなどできん・・・それに私も女だ問題ないだろ?」 骸骨の剣を防ぎながらコルドを襲うよう指示したカルナを睨み付けながら言ったがカルナはふくみ笑いで返した 「まぁそうやな・・・」 「剣よ・・・刃に眠りし斬の力よ・・・。彼の者を捉え斬り付けたまえ――」 「コルド!リティ!!」 「はいはい」 「了解だよ」 キコウはカルナの言葉に納得しながらチラリとルンに視線を送った ルンはその視線に気付き魔法の詠唱を始めた キコウはコルドとリティを呼んだ 二人はその呼び掛けに答えそれぞれ片方ずつにキコウの肩に乗った
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