†Reality ring†    第Ⅳ章 ~弱みを乗り越えて~

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(何もすんなよ・・・頼むでマジで・・・) 「この淫美なる芸術に酔い痴れるがいい!!セクシャルアート~淫優芸術~!!」 「えい!」 『パァァァァァァ・・・』 キコウは呪文を叫びルンは手の力で筆をキコウに向け投げつけた そしてその筆がキコウの身体にあり地面に落ちるとキコウの身体から光が発せられた 「え!?」 「なっ!?」 光が止みキコウの姿を見てルンはもちろんの事カルナでさえもその出来事に驚きの声を洩らした ~観客席Side~ 「キコ・・・ウさん?」 「な・・・に?あれ?」 観客席からモニターを見ていたエクティとティアラは言葉を失っていた ちなみに現時点で戦いに決着がついていないのはキコウとルンの戦いだけである 「何なんですかあれ!?サクラ何か知ってる?」 「し、知らない・・・初めて見た・・・」 同じように驚きの声を上げるルーコは横に座るサクラに聞いた だがサクラも首を横に振り答えた 「あれは魔法の一種か?」 「しかしあんな魔法聞いたことがありません」 ダインの疑問にマルクが答えた 結局全員は何が起こっているのか理解できなかった ~ロスト&リョウ&亮Side~ 「リ、リョウあれ見て!?」 「え?な、何だあれ!?」 「ん?・・・誰?」 キコウの変化に気づいたロストに名を呼ばれ亮は振り返った ロストはあまりの出来事に実際はリョウを呼ぶつもりだったのだが王子と呼ぶのを忘れていた そのため亮が振り返った そして亮の驚きの声にリョウも振り返った そしてリョウの時が一瞬止まった そこにはキコウの姿はなく見たことのない人物がいた ~キコウ&ルンSide~ 「え!?」 「なっ!?」 ルンとカルナはそのキコウの姿を見て驚きの声を洩らした なぜならそこに立っていたのはさっきまでのキコウの姿ではなかったからである そこに立っていたのは純白のワンピースに腰まで届く純黒の髪の女性だった 「ん?ん~?んん~~~?どこだろここ?」 女性は辺りをキョロキョロと見渡し周りの状況を確認した 「あ、あの・・・」 「ちょっと待ってね・・・メモリー・リンク~記憶共有~するから・・・」 ルンが女性に声をかけると女性は手で待てのポーズを取り目を閉じた
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