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「ん~そっか町に帰ったんだ・・・あれ?金朱雀壊れたの?・・・なるほど・・・この高さはキコウ君には無理だね~」
「あ、あの・・・!!」
目を閉じた女性は一人で頷いたり首を傾げたりブツブツと独り言を言っていた
ルンは今度は強めに女性を呼んだ
「あっ!ごめんねルンちゃん!!私はキリウ!!何て言うのかな・・・キコウ君のもう一つの人格って思ってくれればいいよ」
「あ、はい・・・」
ルンの声に気付いた女性は自分の名前と自身についてを簡単に説明した
ルンはとりあえず頷いた
「それより早く助けないとね・・・え~と銀蘭は・・・あったあった」
キリウは辺りをキョロキョロと見ながら銀鼬蘭を探した
「ペイントアートカラーシルバー:タイプソード!!え~い!!」
そして足元に転がっていた筆を手に取りキリウは筆をクルクルと振った
すると筆の先が剣に変わった
そのままルンの捕えられている木の触手を斬りルンを触手から解放した
「あ、ありがとうございます」
「気にしないでいいよ~後は・・・そうだな~ダンジョンウォール・フロア4!!」
「ふん!何がした・・・な、何!?」
お礼を言うルンに笑顔で返すとキリウは剣を筆に戻しまたクルクルと振った
しかし今度は筆が姿を変えることはなかった
カルナが鼻で笑いキリウをバカにした口調で途中まで言って言葉を切り次には驚きの声を洩らした
なんと今まで空中だった背景がどんどんRPGなんかのダンジョンの壁に変わっていったのである
「ここの背景が変わればキコウ君でも戦えるからね変えさせてもらうよ」
「貴様を止めればいい話だ・・・行け!!ダークロード!!ゲイザー!!」
驚くカルナにキリウが言うとカルナはそれを止めるため骸骨兵と影の魔物に命令を下した
「ルンちゃんこれ持ってて」
「えっ!?は、はい・・・」
キリウはルンに筆を手渡すと向かってくる骸骨兵達に向き直った
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