†Reality ring†    第Ⅳ章 ~弱みを乗り越えて~

51/55
前へ
/910ページ
次へ
「この世に一人しか持つもののいない幻の魔法属性の力、見せてあげる!!ゴースト・パペッター~操りの怨念~!!骸骨さん影から私達を守って!!」 「何!?」 キリウが両手を前に突き出し呪文を唱えるとダークロードが動きを止めキリウの願いを聞き入れキリウとルンに襲い掛かるゲイザーの攻撃を防いだ まさかの出来事にカルナは驚きの声を上げた 「幽霊の私に霊属魔物を使うからダメなんだよ」 「・・・なら・・・こいつならどうだ?魔玉に喰われし闇の物よ。魔界の門をくぐりわがまえにひざまづけ・・・フレイムキマイラ!!」 キリウは得意げに言うと一回転してふわりと宙に浮きおばけの真似事の時のポーズをとった ちなみに霊属魔物とは骸骨、幽霊、ミイラ、ゾンビ、死神、悪魔など死して生まれる生物の総称である カルナはキリウの話を聞きダークロードを消すと別の魔物を召喚した 「ルンちゃん!!」 「えっ!?あっはい!?」 「後お願いね!!」 「えっ!?えっ!?」 キリウはすぐにルンに振り返り名を呼ぶといきなり呼ばれたことにルンは驚きの声を上げた キリウはルンに預けた筆をルンの手から取るとキリウはルンの背を押し向かってくるキマイラの前に押し出した訳の分からないルンは驚きの声を出しながらもレイピアを構えた 「クリエイント~創製書~金朱雀!!これをキコウ君に渡してね!!それじゃ!!」 「あっ!?キリウちゃん!?」 「・・・ん?キリウのヤツはちゃんとやったんか?」 キリウは最後に筆でキコウの壊された算盤・金朱雀を作り出しルンにキコウに渡すよう言うと別れの言葉を残しその身体が光に包まれた ルンは咄嗟にキリウの名を呼んだがキリウには届かなかった そして光が止むとそこには元の姿のキコウが立っていた 「よし!空じゃなくなっとるな・・・」 「あのキコウ君・・・」 キコウは周りの背景を確認し今までの空と違っていることにひとまず安心した そこにルンが声をかけた
/910ページ

最初のコメントを投稿しよう!

114人が本棚に入れています
本棚に追加