†Reality ring†    第Ⅳ章 ~弱みを乗り越えて~

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「ん?なんや?」 「これ・・・」 「あっ!金朱雀!?何でルンちゃんがもっとんのや!?」 「キリウちゃんに渡してって頼まれたの」 「そう言うことか・・・これさえあればもう負けねぇ・・・」 キコウはルンの方に振り替えるとルンは算盤・金朱雀を差し出した キコウはルンがこれを持っていた理由を聞き納得すると勝利を確信し軽い笑みを浮かべカルナを見た ~ロスト&リョウ&亮Side~ 「何だったんだあれ?」 「ぼくにもちょっと・・・女の人になったり男に戻ったりキコウのことはまだまだわからないことが多いから・・・」 首をかしげ横のロストに尋ねた亮だったがロストも何だったのかわからず亮の問いに答えを返せなかった 「ま、何にしてもこの勝負はもう終わったよ」 「終わった?何で?」 そんな二人のやり取りの後リョウが勝負の終わりを口にした 亮はどこからそんなことが言えるのかがわからず聞き返した 「あいつのことは誰よりも知ってるつもりだ・・・自分の使い慣れてる武器が復活したんだあいつの力もようやく本調子に戻ったんじゃねぇか?それよりさっさと戻ろうぜ腹の傷がそろそろやばい・・・」 「あ!そうだったね」 リョウがそう言い切れたのは付き合いの長さから来るものだった そしてリョウは亮真との戦いで負った腹の傷を押え我慢の限界を訴えると三人は観客席へと戻っていった ~キコウ&ルンSide~ 「覚悟しろよ・・・魔物使いのねぇちゃん!!十二無霜(じゅうにむそう)!!」 「ふん・・・時間稼ぎが・・・舐められたものだ」 キコウはカルナに不適な笑みを見せ言い放つと算盤の珠を弾き辺りに濃い霧を作り出し自分とルンの姿を隠した カルナはそれを見てイライラした口調で一言吐き捨てた 「魔玉に喰われし闇の物よ。魔界の門をくぐり我が前にひざまづけ・・・ダークロード!!ゲイザー!!」 カルナはこの間にキリウによって使えなくなったダークロードとゲイザーを再び召喚し状態を整えた
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