†Reality ring†    第Ⅳ章 ~弱みを乗り越えて~

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~カルナSide~ 「・・・いったいいつまで待たせるんだ・・・?」 カルナはいつまで待っても現われないキコウ達にイライラし始めていた 「!?ダークロード!!」 「ウォラァァァァ!!」 その時カルナは三つの魔弾に気付き骸骨兵に防がせた そして霧の中からキコウが算盤を構え勢い良く現れた 「ダークロード!!ゲイザー!!やれ!!」 「そう簡単にやられるか!!スパイラル・マネー~金の動輪~!!」 カルナはキコウから距離を取りダークロードとゲイザーに命令を下した キコウは自分を囲むように向かってくる骸骨兵に足を止めその場で回転し算盤で骸骨兵を吹き飛ばした 「まだまだいるぞ?」 「モラトリアム~支払い期限~!!」 (くそっ!!数が多い・・・全然前に進めねぇ・・・) キコウは終わりなく向かってくるダークロードを倒しながらなかなか前に進めないことに焦っていた 「・・・ゴールド・スティーク!!」 キコウは周りの骸骨兵を倒すことを諦めカルナの直線上の骸骨兵だけを倒すことにした 目の前の骸骨にコインを投げそれに算盤を突き刺すようにぶつけた するとコインが鋭く針のようになり骸骨兵を貫いた 「っらぁぁぁぁぁ!!」 「まだまだ甘いな・・・」 「な・・・に・・・!?」 キコウは開いた骸骨兵の間を素早く抜け出るとそのままの勢いでカルナに飛び掛かった だがカルナは軽く笑みをこぼすと一言洩らした そしてキコウはカルナの一歩手前で足を止めた 正確には止めざるをえなかった 「勝負を焦った結果だな・・・まだまだ考えが甘かったな」 「くっ・・・そが・・・!!」 カルナが言う目の前には黒い影に腹を貫かれ腹から血を流すキコウの姿があった キコウは自分の影に潜んだゲイザーの存在に気付いていなかった そしてその影が抜けキコウは歯を食い縛り膝から崩れ落ちていった 「さ、お前達残るはあの女だけだ・・・さっさとあいつに止めを刺しな!!」 そしてカルナは未だに霧の中から姿を現さないルンに止めを刺すため骸骨兵達に命令下した 「・・・」 『ボン!!』 「・・・!?」 ダークロードはゆっくりと一歩一歩ルンのいる霧へと近づいて行った そして霧の中へと姿を消した骸骨兵がルンに止めを刺した だがそのルンは音を立て爆発すると周りの霧をかき消した そこにルンの姿がなくカルナは驚きの表情を見せた
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