†Reality ring†    第Ⅴ章 ~七人の殺戮兵器~

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~全体Side~ 「キコウさんお疲れ様ですお腹の傷は大丈夫ですか?」 「あぁありがとエクティ腹は何ともないで大丈夫や、あれは俺の分身が受けたからな」 最後に戦いを終え観客席に戻ってきたキコウにエクティは駆け寄り先ほど受けたはずの腹の傷の心配をした だがキコウはニッコリ微笑みあの傷は自分ではなくルンの様に造り出した分身が受けたため自分は無傷だと言うことを伝えた 「そうだったんですか・・・よかったです」 それを聞きエクティは安心したのかホッと一息ついた 「すいませんみなさん集まってください」 「マルクが呼んでんな・・・」 「えぇ行きましょう」 離れたところからマルクの集合の声が聞こえキコウとエクティは話を止めその場所へと向かった 「みなさん集まりましたね」 「何やってんだお前・・・」 「見てわかんねぇか?腹の傷の回復だよ」 「いやそんなん見りゃわかるけど・・・まぁなんも思わんならええんやけど・・・」 全員いるかを確認するマルクの横でキコウは何とも言えぬ表情である物を見下ろしていた それはメイラとサラの二人に腹の傷の治療を受ける地面に寝転んだリョウだった それだけならキコウも見下ろしたりしない それはリョウに膝枕をするサクラがいたからである それのせいで何とも異様な光景に見えるのである 真顔で返してくるリョウにキコウは無理に突っ込まないことにした 「ではこの後の行動についてですが光季君は真直ぐにリースさんの下を目指してください」 「えっ!?でも他にも倒さないといけない奴らはいますよね?そいつらはどうするんですか?」 「安心してくださいそちらの問題は我々だけでどうにかします」 マルクが皆を集めたのはこの後の作戦・行動についてだった マルクが立てた作戦とはただ真直ぐに光季がリースの下へ向かうという作戦だった だが光季が言うように敵はまだまだ残っている そしてそれらが何の抵抗もなしにすんなりとリースの下へ行かせてはくれないだろう だがマルクはそこら辺の事も考えていた 考えたと言うにはほど遠いのだが他の者が光季の援護に当たる形で先を目指すとうことを説明した
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